【WinActor】Yahoo! Japan路線情報から最安金額の値を取得ーシナリオを作成してロボットを動かしてみよう③

～Webサイトの値の取得～　WinActor ver.7

今回WinActorで作成するシナリオは、「Yahoo! Japan路線情報」を起動して、区間検索後の最安金額の値を取得するというものです。
途中のプロセスを省いており、ピンポイントのシナリオとなりますが、Webサイトに表示されている値や文言のコピーを取得したい場合の方法のひとつとして参考にして頂ければと思います。
今回は、画像マッチングとエミュレーション、クリップボード、待機ボックスを使用していきます。

では早速進めていきましょう。

①「Yahoo! Japan路線情報」を開く

まずは、準備として「Yahoo! Japan路線情報」を開きます。
区間検索(今回は新橋－銀座)を行い、料金の安い順タブをクリックします。

https://transit.yahoo.co.jp/

料金の安い順で、ルート１の金額が検索区間の最安値になります。
そして、その最安値を左ボタンダブルクリックすることによって選択する事ができます。
(今回は新橋－銀座区間の168)

② Webサイトから文章・値を選択する

では、WinActorを起動してシナリオ作成していきます。
まずフローチャート画面へ、ノード「画像マッチング」をドラック＆ドロップでメインのシナリオに入れます。

ノードをダブルクリックして設定画面を開き、名前を「最安金額を取得」に変更し、Webのイメージ画面、ウィンドウ識別名をターゲットで取得します。
(区間検索後の料金の安い順画面)
取り込んだマッチング画像から、不変の画像(今回は“ルート1”)を枠で指定し、左縦のメニューバーにある十字と矢印のマークの「マウス操作位置」を選択し、最安金額の上に十字マークがくるように設定します。
マッチ率は80%、アクションは左ボタンダブルクリックに設定し、更新ボタンで閉じます。

③ 選択した値をコピーする

次は、選択した最安金額を「エミュレーション」を使用してコピーします。
エミュレーションは、キーボードやマウスの操作を行うノードです。

プロパティ設定で名前を「コピー（Ctrl+C）」に変更し、操作ではキーボード操作の「Ctrl＋C」を待機[500]ミリ秒で挟み、更新ボタンを押します。
この操作でコピーした最安金額は自動的にクリップボードへ格納されます。

【操作】
待機[500]ミリ秒
キーボード[Ctrl]をDown
キーボード[C]をDown
キーボード[C]をUp
キーボード[Ctrl]をUp
待機[500]ミリ秒
(前後に待機[500]ミリ秒を設置しているのはエラー防止のためです)

④ クリップボードにコピーした値を変数へ

クリップボードにコピーした最安金額の値を変数へ格納します。
ノード「クリップボード」を使用し、名前を「クリップボードを変数へ」に変更します。
プロパティ設定で「クリップボードの値を取得」を選択し、作成した変数「最安金額」に値を格納します。

これで完成です。
では最後にノード「待機ボックス」を設置して、変数名“最安金額”をメッセージで表示して取得した値がきちんと格納されているかテスト実行してみましょう。

表示されたメッセージより、区間検索（新橋－銀座）の168円の“168”を取得し、変数に格納できたことがわかります。
因みに画像マッチングで左ボタントリプルクリックを設定した場合、文章全体を選択する事ができます。(この場合は“168円”)

いかがだったでしょうか。

今回は、Webサイトから必要な文章や値を取得する方法として、「画像マッチング」で必要な文章や値をダブルクリック(※トリプルクリック)で選択し、「エミュレーション」でキーボード操作(Ctrl+C)を行い、クリップボードを使用して変数に格納する方法を紹介しました。
当然、シナリオを完全なものにするためには、Webサイトの起動や画面の遷移、連続したWebの繰り返し操作、大量のデータ取得など追加しなければならない操作はありますが、ひとつひとつの動作を理解し、分解し、組み合わせることでシナリオは完成します。
是非色々なシナリオ作成にチャレンジしてみて下さい。

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