RPAとは?
2019年に入り、「RPA」がますます注目を浴びています。
調査会社によると、2018年度の国内RPA市場は約420億円にも上り、今後も急速な伸びが予測されている大注目の市場です。
ノンプログラマーでもシナリオ作成ができるという手軽さから、既に導入済みの企業も増えてきています。
本記事では、昨今急速に普及してきている「RPA」の概要を簡単に紹介していきます。


RPAとは
RPAとは「Robotic Process Automation」(ロボティック・プロセス・オートメーション)の略称で、簡単に言うと「これまで人間が行ってきた定型的な業務をソフトウエアのロボットにより自動化する」概念のことです。
主にホワイトカラーのバックオフィス作業をルールエンジンやAI(人工知能)などの技術を備えたソフトウェアのロボットが代行することで、業務の自動化・効率化が可能となります。


RPAブームの背景
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①生産年齢人口減少による人材不足
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少子高齢化の進行により、日本の生産年齢人口(15歳~64歳)は1995年をピークに減少を続けており、2060年には5,000万人を割り込むほどにまで減少すると見込まれています。
人材不足に伴って労働コストも上昇しており、これまで以上に仕事の生産性向上が求められている状況で、業務効率化につながるRPAに注目が集まりました。(出典)2015年まで:総務省「国勢調査」、「人口推計(各年10月1日現在)」、
2016年以降:国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成29年4月)」(出生中位・死亡中位推計)
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②AIブーム
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昨今のAIブームにより自動化の気運が高まっている中で、RPAは導入しやすく効果も見えやすいことから急速に普及していきました。
RPAはAIを活用した事務高度化の第一歩と捉えられたのです。
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③海外でのRPAの普及
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特に欧米で2015年ごろからBPO事業者のRPA導入をきっかけに注目が高まり、全体の市場規模は約650兆円とも言われています。
この海外でのRPAブームの影響を受け、2016年ごろから日本でも注目されるようになりました。
RPAの強み
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「人件費がかからない」
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人ではなくロボットが作業をしますので、退職・異動による人員の再配置・再教育も最低限のリソースで対応が可能になります。
繁忙期の一時的な定型業務のための採用の必要もありません。
そのため、採用コスト/人件費の削減が可能です。
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「辞めない、働き続ける」
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人間は平均8時間×245日働くのに対し、ロボットは24時間×365日働き続けます。
なおかつ大量のデータも素早く処理することができるため、大幅な効率化が見込めます。
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「間違えない」
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ロボットの作業精度は非常に高く、エラーがほとんど発生しません。
人間なら起こりうる集中力の低下によるエラー率の増加や生産性の低下も起きません。
見込まれる効果


RPAに適した業務
- 定型作業
- 大量のデータを処理する業務
- ルール化ができる業務
- 複数のシステムやアプリケーションを横断している業務
- データ収集と分析
- 複雑な判断が不要な業務
現在のホワイトカラーの事務作業の多くがこの条件を満たしています。
RPA導入の3STEP
RPA導入を考える際、大まかな流れは以下です。

- 「RPA導入が初めてで、何から取り組めばいいかわからない」
- 「どんな業務がRPA化できるのか判断できない」
という場合は、セミナーや研修を受講したり、RPAベンダーに相談してみるのをおすすめします。