- 2022.04.04
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UiPath RPA
【UiPath】待機時間の設定方法
UiPathで作成したワークフローに間違いはないはずなのに、ロボットを実行するとなぜか操作対象の要素が見つからずエラーになってしまう…といったことはありませんか?
その原因のひとつとして、ロボットの処理が早すぎるために、該当する要素が出現する前にアクティビティを実行してしまう、ということが考えられます。
そのような場合でも、ロボットの処理スピードを調節することで安定した処理にすることが可能です。
今回は、ロボットの処理スピードを調節する「待機時間設定」について、3つの方法をご紹介します。
1.「待機(Delay)」 アクティビティ
「待機(Delay)」アクティビティとは、UiPathの動作を止める際に使われる基本的なアクティビティです。
プロパティ内の「待機時間」に待機する時間を設定することで、指定した時間UiPathの動作を止めることができます。
■待機時間
待機する時間は(hh:mm:ss)形式で設定します。
例えば10秒待機したい場合は、「00:00:10」と入力します。
2. アクティビティ内での指定時間待機
「クリック」や、「文字を入力」など、プロパティの中で待機時間を設定することができるアクティビティがあります。
この場合は「待機」アクティビティを入れなくとも、指定した時間待機させることが可能です。
例えば「クリック」アクティビティにおいては、実行前後で待機時間を設定することができます。
待機する時間はミリ秒単位で設定し、10秒待機したい場合には、「10000」と入力します。空欄の状態、デフォルトでは「300」が設定されています。
3.「要素を探す」アクティビティ
待機時間が5秒で済むこともあれば、10秒以上かかることもあり、何秒に設定すればよいか分からない…といった場合に活躍するのが「要素を探す」アクティビティです。
「要素を探す」アクティビティを「クリック」や「文字を入力」など、該当の要素に対して行うアクティビティの前に設定することで、該当の要素が現れるまで待機してくれます。
そのため、待機時間を設定しなくても安定した動作が見込めます。
「要素を探す」アクティビティを使う上では、まずはセレクターを指定します。
「参考スクリーンショットを作成」から該当の要素をクリックすることで、セレクターを設定することができます。
■アクティブ化を待つ
このチェックボックスにチェックを入れると、指定した要素がアクティブになるまでアクティビティが待機します。
■表示されるまで待つ
このチェックボックスにチェックを入れると、指定した要素が表示されるまでアクティビティが待機します。
■クリッピング領域
UiElement を基準とし、左、上、右、下の方向で、クリッピング四角形 (ピクセル単位) を定義します。
■タイムアウト
タイムアウトの時間を設定します。デフォルトは30秒です。画面の遷移などに30秒以上かかる場合には、ミリ秒単位で設定が必要です。
■準備完了まで待機
アクションを実行する前に、ターゲットが準備完了になるまで待ちます。
■要素
別のアクティビティから返される UiElement 変数を使用して、要素を指定します。セレクターと一緒に使用することはできません。
■検出した要素
検出した要素を変数に格納することが可能です。
いかがでしたか?
今回はUiPathの安定した処理につながる待機時間の設定方法ついて解説を行いました。
待機を駆使することで、「画面が移る前にクリックアクティビティが空振りし、エラーになってしまう。」「処理が早すぎてロボットがエラーになる時とならない時がある。」といった不安定な処理が改善されることがあります。
ちょっとした工夫ですが、様々な問題解決に役立つ方法ですので、処理にあった待機時間設定を試してみてください。
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