- 2021.09.24
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UiPath RPA
UiPathセレクター活用術
UiPathのセレクターとは?
こんにちは!
今回はUiPathのセレクターについてご紹介します。
UiPathの学習を始めるとすぐに「セレクター」という用語が出てくると思います。
RPA初心者には一見難しく感じるかもしれないセレクターですが、実はとっても便利なUiPathの機能なんです!
セレクターの概要
セレクターとは、ウィンドウやテキストボックス、ラベル等、画面上の構成要素(UI要素)を特定するために使われるUiPath独自の文字列です。
UiPathはセレクターを使ってアプリケーションの中のどのテキストボックスに文字を入力するのか、どのラベルから文字列を取得すれば良いのか等を認識しています。
RPAを始めた直後は、主に画像認識を使った開発が多いかもしれません。
画像認識はもちろん手軽で便利な機能ですが、対象となる要素の位置や解像度が変わったことが原因でエラーになる可能性があります。
UiPathではセレクターを使うことでこの原因のエラーを解消することができます。
セレクターはWebページなどの要素を取得し、独自の文字列を自動生成する機能です。
この文字列が要素を特定する住所のような役割をします。
UiPathはセレクターで要素を探せるので、開発時とウィンドウサイズが異なったり最小化されていたりしても要素を見つけることができるのです。
UiPathのセレクターに可変要素がある場合
ワイルドカードの活用
セレクターはプロパティで編集することができます。
例えばセレクター内に日付や地名などの可変する要素が含まれている場合、可変部分を「*」に置き換えます。
「*」はワイルドカードの役割をするので、この部分の値が変わってもワークフローを正常に動かすことができます。
セレクターに変数を設定
アプリケーションやWebページ上の表を順番にクリックしたい場合、毎回アクティビティを作成するのは手間ですよね。
同じようなアクティビティが並び、メンテナンスも大変になってしまいます。
そんなときに、セレクター内に変数を使うことをおすすめします。
たとえば、Webページ上の表データを決まった順番にクリックしていく作業があったとします。
※参考サイト:YAHOO!天気
ためしに左上のセルをクリックすると、このようなセレクターになりました。
tableColやtableRowに可変の値が入っていますね。
順番にクリックするために1つずつアクティビティを用意するとアクティビティが大量になってしまいますし、ワイルドカードを使うとどのセルをクリックすれば良いのかUiPathが判断できません。
ここで、セレクターに変数を使ってみます。
手順
①あらかじめ任意の変数を作成します。この変数に、tableRowに入る可変の値を格納します。
今回はクリック後に変数に1を加算して繰り返す前提で、「Num」という数値型の変数を作成しました。
②表内のセルのセレクターを取得します。
③プロパティの編集画面からセレクターをすべて切り取ります。
④メモ帳に貼り付けます。
⑤tableRowの値の部分を削除し、代わりに「”+変数+”」と入力します。(”,+は半角です)
※変数が文字列型でない場合は文字列型に変換しましょう。
⑥改行が含まれている場合は改行を削除します。
⑦メモ帳で編集したセレクターを、プロパティのセレクター入力画面に貼り付けます。
⑧実行します。
変数の現在値を含めたセレクターで要素を認識してセルをクリックできました。
ポイント
通常セレクターを編集する際はエディターを開くと思いますが、現時点ではエディター画面で変数を使うとうまく反映しないので、メモ帳等を使って編集してからプロパティに反映することをおすすめします(※UiPath Studio ver2021.4を使用)。
いかがでしたか?
今回はUiPathのセレクターについてご紹介しました。セレクターを活用すると開発の大きな助けになります。
ぜひ積極的に使ってみましょう!
弊社ではUiPathの開発支援をはじめ、研修、保守サポートも対応しております。
少しでも気になった方はぜひ一度弊社にご相談ください。
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