2022.05.23
UiPath RPA

【UiPath】ログの残し方

【UiPath】ログの残し方

作成したロボットを実行してエラーになってしまった際、エラーの箇所やエラーの原因の特定ができずに困ったことはありませんか?

そんな時に活用すると便利なのが「ログ」です。

ログとは、ロボットを動かした時の情報がまとまった記録の事で、ロボットがどのように動いたか、どこまで処理が進んだか、などが分かるようになっています。

今回はUiPathのログの残し方についてご紹介します。

ログの確認方法

UiPathではログは自動的に作成されており、「デバッグ」タブから、「ログを開く」をクリックすると、作成されたログを確認することができます。

ログはロボットを実行した日付ごとに作成されます。

Excution.logを開くとロボットを実行した時間や、実行内容などがまとまった情報を確認することができます。

また、開発中は「出力」パネルから確認することもできます。

「メッセージをログ」アクティビティ

「メッセージをログ」アクティビティは、自動的に作成されるログ以外に、設定したメッセージを指定したレベルでログに書き込むことができます。

■ログレベル

ログに出力するメッセージの重要度を表します。Trace、Info、Warn、Error、Fatalから選択できます。

■メッセージ

ログに出力したいメッセージを設定します。

「メッセージをログ」アクティビティの活用例

「トライキャッチ」アクティビティを使用し、Catchesフィールドにエラーが発生した場合に、ログに記録をしたいメッセージを設定します。

ファイルをコピーして移動するロボットを例に、エラーが出ない場合と、エラーが出た場合の出力されるログの違いについて確認してみましょう。

まずはエラーが出ない場合のログはこちらです↓

次に、「ファイルの移動」アクティビティの前に「スロー」アクティビティを追加し、わざとエラーを発生させたときのログがこちらです↓

ログを確認すると、ファイルの移動が完了する前にエラーが発生していることが分かります。

そのため、「ファイルを移動します。」と、「ファイルの移動が完了しました。」のメッセージログの間のアクティビティを確認すれば、エラーが起きた箇所を特定でき、原因の特定もしやすくなります。

 

いかがでしたか?

今回はUiPathのログの残し方について解説を行いました。

「メッセージをログ」アクティビティを駆使することで、ロボットがどんな処理をしているかなどの詳細な情報が分かりやすくなるだけでなく、「エラーになっている場所が分からない」「エラーが発生している原因が特定できない」といったエラー対処に非常に役立ちます。
エラーが発生してもすぐに対処できるロボットを作るためにも、ログの残し方は覚えておきましょう。