2021.07.05
UiPath RPA

UiPathの特長と導入に至るまで

UiPathの特長と導入に至るまで

UiPathとは?

UiPathとはUiPath株式会社が提供するRPAプラットフォームです。

日本では1,500社以上、世界では6,000社以上で導入が進んでおり、国内では金融機関、メーカー、広告代理店など幅広い業界で導入されています。

UiPathは「オートメーション ファースト」をビジョンとして掲げています。

これは、業務を人が手作業で行うことを前提とするのではなく、「まず自動化して効率的に行うにはどうすべきか」を考える思考です。

この考えのもと、UiPathは開発環境をはじめ、管理・分析など組織全体の様々な業務を自動化できるツールを揃えています。

UiPathのライセンスとは

UiPathには有償ライセンスと無償ライセンスの2種類があります。

ライセンスの違いによる大きな機能の違いはありませんが、法人が商業目的で使用する場合は、基本的には有償ライセンスの購入が必要です。

ただし法人でもツール評価やトレーニングのための利用であれば、無償ライセンスのUiPath Community Editionを利用できます。

まずは無償ライセンスでツールの操作性や自社業務に適しているかどうかを確かめ、

実際に商用導入を決めたら有償ライセンスに移行すると良いでしょう。

※関連会社を含め250 未満のマシンまたはユーザー、および500 万米ドル相当未満の年間収益の企業は、社内業務を目的としてもUiPath Community Editionを利用できます。
詳しくはUiPath社の規約をご確認ください。

https://www.uipath.com/ja/legal/terms-of-use

UiPathの特長とは

UiPathの拡張性

UiPathは高い拡張性が評価されています。

UiPathはクライアント型(各自のPCにインストールして開発・実行する)こともできますし、サーバー型(サーバーにインストールして、開発や実行だけでなく管理も行う)にも対応しています。そのため、特定部署での小規模導入から始めて最終的に全社に拡大する場合もツールを変えることなく展開できます。

また予め用意された拡張機能として、Web ブラウザーのChromeやEdge、FirefoxをはじめJavaやSilverlightといったアプリケーション、そしてCitrix等の仮想デスクトップサービスにも対応しています。

またAI-OCR各種や、SAP等の既存システムとの連携も対応しています。社内で既に広く使われているシステムと連携しやすい点も大きな特長です。

UiPathの豊富なアクティビティ

アクティビティとはUiPathの開発に使用する部品を指します。クリックやファイル保存などの操作を自動で行う機能が用意されています。

種類が豊富で、はじめから実装されているアクティビティだけでも400ほどあります。

さらにパッケージをインストールすることでアクティビティを増やすことができますし、スキルさえあればアクティビティを自作することも可能です。

 

UiPathは誰でも学習できる

UiPathのCommunityEditionはUiPathのホームページからダウンロードできます。そのため個人利用でも気軽にUiPathでの自動化を試すことができます。

またUiPath Academyというeラーニングが無料で公開されており、誰でも自分のペースで学習を進めることができます。

また、UiPathフォーラムという公式のコミュニティではUiPath利用者同士で情報共有が行われており、学習や開発の参考になります。

 

UiPath導入に向いている業務

たとえば、以下の業務がある場合は特におすすめです。
・大量のデータ抽出作業がある
・高度な自動化を行いたい
・他システムとのAPI連携による自動化を考えている

UiPathは大量データの抽出や編集を高速に行うことができます。たとえばWeb上で複数ページにわたるデータをすべて抽出してデータテーブルの編集を行い、Excelに出力する業務などは、人が手作業で行うのとは比べ物にならないほど高速で処理できます。

またセレクターという独自のUI要素認識機能を持っており、画像認識よりも安定したワークフロー開発を行うことができます。

さらにExcelのようなファイルの操作だけでなく、AI-OCRによる読取やシステム登録などを一貫して自動化したい場合も、APIを使ってシステムを連携させることができます。

 

 

UiPathの導入事例

弊社がUiPathで開発支援を行った企業様の事例です。UiPathとAI-OCRのFAST ACCOUNTINGを使用して、経理部門の定型業務を自動化しました。

自動化の対象業務は、各部門から領収書を受領して内容を確認し、システムへの登録用データを作成、手作業で専用システムに登録を行う作業でした。

これらを自動化したことで、現在はAI-OCRが受領した領収書データの読み込み・内容確認・登録用データの作成を行います。その後、AI-OCRからUiPathにデータが自動連携されて、UiPathが専用システムに登録するフローになりました。

手作業ですと専用システムの起動や登録に工数がかかりますし、入力ミスの可能性もありました。しかし自動化を実現した結果、作業工数は50%も削減することができました。

このとき自動化したのは一部の領収書のみでしたが、今後は他の書類業務の自動化も期待されています。また、経理以外の管理部門にも実績を共有して全社的な自動化を検討いただいております。

以下の記事でUiPathの事例紹介をしておりますので、ぜひご覧ください!

領収書の照合業務を、AI-OCRで自動化し、工数50%削減!

https://ms-rpa.jp/tips/20200423_2

 

いかがでしたか?

今回はUiPathのビジョンや特長、具体的な導入事例をご紹介しました。

弊社ではUiPathの開発支援をはじめ、研修、保守サポートも対応しておりますので、少しでも気になった方はぜひ一度弊社にご相談ください。