2022.07.19
UiPath RPA

【UiPath】UI Explorerを使ってみよう

【UiPath】UI Explorerを使ってみよう

UiPathを利用していると、アクティビティのセレクターを何度も修正・編集することがあると思います。しかし、このセレクターに含まれている文字列だけでは望んでいる動きが確実に行えるとは限りません。

より詳細にアプリケーションごとのセレクターを設定したい場合には、「UI Explorer」というツールを利用することでより正確なセレクターを見つけることができます。

UI Explorerとは?

アプリケーションやブラウザに存在する、テキストやボタンなどのUiPathが認識する要素を確認することができるツールをUI Explorerと呼びます。

UI ExplorerはUiPath Studioのデザインメニューから起動することができます。

UI Explorer画面

UI Explorerは画面上部の入力部(①)と、ビジュアルツリー(②)、セレクターエディター(③)、プロパティエクスプローラー(④)から構成されます。

UI Explorerの画面構成

①画面上部の入力部:上部メニューには「検証」・「要素を選択」・「強調表示」などのセレクターを設定する際によく利用される機能が配置されています。

②ビジュアルツリー:UI要素の階層がツリー形式で表示されています。

③セレクターエディター:指定したUI要素に対応したセレクターが表示され、エディター機能を利用してカスタマイズすることができます。

④プロパティ エクスプローラー:指定したUI要素の持つ属性が全て表示されます。こちらの編集はできません。

UI Explorerの使い方

UI Explorerの利用方法の一例を紹介します。例としてクリックアクティビティを作成して、画面上で指定から「Yahoo! Japan」のニュースタブをクリックしてみます。

この場合、クリックアクティビティのセレクターは以下のようになります。

ここで、左下のUI Explorerで開くをクリックしてみましょう。

UI Explorerの画面上には様々な項目が表示されるため少し混乱してしまうかもしれませんが、まずは一番上の項目に注目しましょう

現在選択しているセレクターは「app」 が「chrome.exe」、titleが「Yahoo! JAPAN」であることがわかります。
ここで、選択していない項目にある「url」のチェックをクリックしてみましょう。すると、画面下部のセレクターが変化していることがわかります。

さらに、セレクターエディタの一番下の行を見てみましょう。
選択していない項目の中に「innnertext」の「ニュース」という項目があります。

ここでチェックをクリックすると、やはり画面下部のセレクターにニュースの項目が追加されました。

ここで画面上部の検証ボタンをクリックしてみましょう。
黄色背景の検証ボタンが、緑背景になれば有効なセレクターという事になります。

最後にUI Explorerを閉じる際、変更を保存するかの確認メッセージが出ますので、ここで「はい」を選択することでセレクターを変更することができます。

さらにポイントとなるのは、セレクターは変数に置き換えることが可能だという点です。
そのため、今回変更したセレクターであるurlやinnnertextの内容を変数化することで変数ごとにクリックする対象を変えるアクティビティにすることができます。

このように、UI Explorerを利用することで、より詳細にUIの要素を識別することができます。上手くセレクターが設定できない場合や別の要素を追加する必要があるときなどに活躍してくれますので、ぜひ活用してみてください。

 

いかがでしたか?

今回はUiPathの便利ツール「UI Exploror」についてご紹介しました。

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少しでも気になった方はぜひ一度弊社にご相談ください