- 2022.02.28
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RPA 知識
RPA導入 内製化と外部委託のメリット・デメリット
RPA導入には、自社内のみで推進していく内製化とRPA開発などを請け負う企業に外部委託をする方法がありますが、企業ごとにRPA化の目標と自社内の状況を理解した上で推進方法を決定していく必要があります。
本コラムではそれぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
内製化とは?
内製化とは、自社内にRPA推進部門を作るなどして、自社内のみでRPA化を推進する体制です。
メリット
コスト削減
開発から運用まですべて自社内で完結するため、外部委託に比べ業務委託費等のコスト(開発費、保守・運用費など)を削減することができます。
企業内技術力の向上とノウハウの蓄積
開発を外部委託企業に任せず自ら行うため、RPA開発者の技術力が向上しやすく、企業内にノウハウが蓄積されていきます。
業務内容への深い理解
業務の担当者がRPA開発に取り組む場合、業務内容をより理解した上でロボットを開発することが出来るため、要件定義の齟齬などが起こりにくいと言えます。
デメリット
RPA化推進スピードの低下
RPAを推進する担当者がRPA選任ではなく既存業務との兼業であったり、RPAの知識が乏しい場合、実際のロボット開発が思うように進まず、RPA化推進のスピードが遅くなる可能性があります。
RPA開発者育成についての課題
RPAに関連した事業を行っていない限り、自社内にRPAのスキルがある人材がいるという企業は少ないと思います。ゼロからRPA開発者を育成するのにはある程度長い時間と費用が必要となります。
トラブル解決方法についての課題
外部委託企業からのサポートがない場合、トラブルが起きた際に自力で解決する必要があり、開発者のスキル次第では解決までに時間がかかってしまうことがあります。
外部委託とは?
外部委託とは、RPA導入に関わる業務をRPA開発などを請け負う外部企業へ委託してRPA化を推進する体制です。
メリット
RPA化の推進力向上
自社内にはない専門知識やノウハウを持つ外部委託を活用する事で、人材育成や運用構築などの手間を大幅に削減することができ、より効率的にRPA化を推進することができます。
資金、人材の集中化
RPA化を外部委託することにより、限られた資金や人材を他の事業に集中させることが可能になります。
RPA開発者育成コストの削減
内製化でも場合によってはRPA専門の人材採用費、育成費、雇用にかかる付帯人件費などが予想以上にかかる場合もあります。はじめからスキルのある外部企業に委託することで、それらを削減することができます。
デメリット
ノウハウの蓄積についての課題
開発などを外部委託企業に任せることにより、企業内にノウハウが蓄積されにくく、RPA開発者の技術力の向上やノウハウ蓄積を目的とする場合には工夫が必要です。
ロボットの要件定義についての課題
外部委託先に業務内容を伝える際、認識にズレが生じてしまうと要件とは異なるロボットとなってしまうこともあるため、しっかりとした認識合わせが必要です。
ロボットの改修対応スピードについての課題
業務の変更などによるロボットの改修作業に関して、契約によっては追加の発注対応が必要だったり、指示系統が複雑だったりするため、対応に時間が掛かる場合があります。
それぞれのメリット・デメリットについて、いかがでしたでしょうか。
弊社でもセミナーを開催しておりますと、内製化を目指していたもののRPA化の体制を見誤ってしまい、時間だけが経過してしまっているケースや、RPA導入後の開発状況への不満等のご相談をよくいただきます。
特に初めてRPAを導入する場合は、RPA化の進め方や開発者の育成、開発ルールの設定、管理体制など数多く検討すべき事項があり、困難な状況に陥りがちです。
また、既に外部委託企業のサポートを受けているものの、そのサポートが現時点でのニーズに応えきれていない場合についてもRPA化が停滞してしまうこともあります。
今回は、RPA導入の内製化・外部委託のメリット・デメリットを紹介しましたが、内製化を目指す場合でも、企業内での実情を踏まえて適切に外部委託を活用を検討すること、また既に外部委託をしている場合であっても、現状のニーズに即したサポートが提供されているかを確認し、見直しをかけることが効率的にRPA化を進めるコツと考えております。
自社に合った方法を見つけ、効率的なRPA化を実現しましょう!
弊社では、内製化実現のためのサポート支援や、外部委託先としてのサービス実績がございます。気になった方はぜひ一度弊社にご相談ください。
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